2008年4月19日土曜日

ぜんまい

ぜんまいを白い背広で摘みに行く

紙爆弾なんぜんまいも配りをり

2008年4月18日金曜日

春の戯れ句

春の陽に発情したり猫と君

春の夢ビルの谷間によがり声

洲外が儚い恋を詠む春や


まあ、いんでないかい。

2008年4月7日月曜日

春の椿事

蜜蜂がランナー襲ふ椿事かな

2008年4月6日日曜日

ぜんまい

誰ぞ知る薇の花汝が心

ぜんまいを煮浸してゆく恋は捨て

泣くなよとぜんまいが言ふ筈もなし

当季雑詠

湯が熱い慌てふためく浅蜊かな   洲外

締切がまた過ぎてゆき桜散る

結ばれぬ恋であるゆゑ桜かも

春の夢ビルの谷間によがり声



石鹸玉木の間を過ぐるうすうすと   水原秋桜子

まぐはひの神にぜんまい伸び上がる  伊藤通明
・ううむ、なかなか。

ぜんまいを煮しめて君の帰り待つ    洲外

ぜんまいを食べなくなつて新世紀

薇の灰汁抜くやうに恋をする

春の草

春草の匂ひに君が欲しくなり  洲外

春の草君に戦は似合はない

4月だ

「ぜんまい(薇)」
「春の草・春草(しゅんさう)」
当季雑詠

難しいな。